1、商品も店舗もPOPも、すべて手作りで始まったフルフール御殿場
駅前で偶然目にした貼り紙が転機に!
フルフール御殿場は、静岡県御殿場市の富士見公園に程近いマンションの 1階にあります。
今の場所に移転したのは、ちょうど 13年前。
それ以前の約 1年半は、御殿場駅の近くに店を構えていました。
駅前の空き店舗を利用した手作りのチャレンジショップ――
それが、フルフール御殿場の出発点です。
ゼリーも手作りなら、店も手作り。そんなスタートでした。
中古品をフル活用し、仲間の助けを得て準備に奔走
オープンに至るまで、すべてが順調に進んだわけではありません。
なかでも問題は、開業資金がほとんどなかったこと。
金融機関に融資を申し込んでも「ゼリー屋?それ何ですか」と、つれない反応ばかり。
だったら、まずはやってみせて結果で示すしかないと考え、自己資金でやれるところまでやろうと腹をくくりました。
内装工事も自分たちですると決め、 DJ仲間らの手を借りながら、壁にボードを張ったりペンキを塗ったり…。
以前にリフォーム会社で短期間働いた経験が役立ちました。
厨房設備にもお金を掛けられないので、リサイクルショップなどで中古品を探して購入。
ゼリーを並べるガラス製ショーケースはネットオークションで格安品を手に入れ、仲間 7、 8人でお神輿の要領で担ぎ上げて店に運び入れました。
広告代理店に勤務していた経験を活かして、店内の POP類もすべて自作。
今思えば、ゼリーをたくさんの人に食べてもらいたい一心で、無我夢中で準備に没頭していた気がします。
チャレンジショップがあったから、今のフルフール御殿場があります。
起業したい人の背中を押すこうした仕組みがさらに広がって、個性あるお店が増えていけば、町はもっと面白くなるはず。
そう信じています。
ちなみに、御殿場駅前でのオープン初日、最初にゼリーを買ってくださったお客様は、斜め向かいの美容室のオーナーさんでした。
実はこの方が、その後のフルフール御殿場の命運を握ることに!
その話はまた別の回に。